1. npmの正式名称
npm は「Node Package Manager」の略で、日本語では「ノード・パッケージ・マネージャー」と言います。
2. 何をするもの?
JavaScriptのライブラリやツールの「部品(パッケージ)」を管理・配布・インストールするための仕組みです。
プログラムを書くときに使う便利なコードやツールを簡単に入手・更新できるツールです。
3. どうやって使うの?
コマンドライン(ターミナル)で操作します。
例えば「React」というライブラリを使いたいときは、以下のように実行します:
これでReactのライブラリがプロジェクトに追加されます。
4. どういう場面で役立つ?
自分で全てのコードを書く必要がなく、他の人が作った便利なライブラリを使うことで開発が速くなる。
ライブラリのバージョン管理や依存関係の管理も自動でやってくれる。
5. どこから来るの?
Node.jsというJavaScriptの実行環境に付属しているツールです。
Node.jsをインストールすると、自動的にnpmも使えるようになります。
Node.jsとは?
1. 概要
Node.js(ノード・ジェイエス)は、サーバーサイド(バックエンド)でJavaScriptを実行するためのランタイム環境です。
簡単に言うと、JavaScriptをブラウザ以外の環境(パソコンやサーバー)で動かせる仕組みです。
2. 何ができる?
本来JavaScriptはブラウザ内で動く言語ですが、Node.jsを使うことで、ファイル操作やネットワーク通信、データベース操作などサーバーサイドの処理もJavaScriptで書けるようになります。
WebサーバーやAPIサーバーの構築、コマンドラインツールの作成などに使われます
3. どういう仕組み?
Node.jsはGoogleのV8 JavaScriptエンジン(ChromeブラウザのJavaScriptエンジン)を使って高速にJavaScriptコードを実行します。
ブラウザにはないファイルシステムやネットワークにアクセスするためのAPIを提供しています。
4. 具体例
Webサーバーの作成例(簡単なHTTPサーバー)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
const http = require('http'); const server = http.createServer((req, res) => { res.end('Hello, Node.js!'); }); server.listen(3000, () => { console.log('Server running at http://localhost:3000/'); }); |
このコードは、Node.jsで動くシンプルなWebサーバーで、アクセスすると「Hello, Node.js!」と表示されます。
5. なぜ使うの?
JavaScriptはフロントエンド(ブラウザ側)で広く使われているため、バックエンドもJavaScriptで書けると、言語を統一できて開発効率が上がります。
高速でイベント駆動型の処理が得意なので、多くのユーザーが同時接続するリアルタイムアプリなどに向いています。
npmのhttp-serverとは?
概要
http-server
は、npmで提供されているシンプルな静的ファイルのローカルHTTPサーバーですNode.js環境で使える軽量なWebサーバーで、特に簡単にローカルでHTMLや静的ファイルを配信したいときに便利です。
何ができる?
指定したディレクトリの中身をHTTP経由で配信できる
設定不要でコマンド一発で起動できる
ファイルのリアルタイム監視や自動リロード機能は標準ではないが、非常に軽量で使いやすい
使い方例
http-server
をグローバルインストール(もしくはプロジェクトのdevDependenciesに)
配信したいディレクトリに移動して起動
デフォルトで
http://localhost:8080
でアクセス可能になる